« 「安い女」 | トップページ | 「トイレ用紙」 »

2006年8月12日 (土)

「命」

   岩国市   会員    横山 恵子

 命の重みを感じるようになったのは、わが子を産んでからだと思う。その命が軽んじられているような事件のニュースを聞く度に気が滅入る。

 あれは息子が小学2年だったろうか。学校から帰るなり「人の命は1つというけれど、お母さんだけは違うよね」と聞く。

 「どうして?」と言うと「だって僕たち3人も産んだし、お母さんのおなかの中には、まだいっぱい命があるんでしょう。だから、お母さんは死んでもまた生き返るんだ!」。

 過ぎ去って思う。幸せなひとときだったと。子どもは未来の宝だ。かけがいのない命を育むものに優しい社会であることを。

   (2006.08.12 毎日新聞「はがき随筆」掲載;佳作)

|

« 「安い女」 | トップページ | 「トイレ用紙」 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 「安い女」 | トップページ | 「トイレ用紙」 »