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2007年6月30日 (土)

「空くじ」

  岩国市  会 員   沖 義照

 

小さくてもいい、ガラス張りの日当たりの良い部屋が欲しいと、妻は長年つぶやいている。しかし、年金生活だから簡単にはかなわない。

「一千万円当たればいいのにねぇ」と思い出したように言う。数年前から、時に宝くじを買うことにした。買った時さえ忘れていることもある。こんな調子なので、「空くじ」ばかり、かすったこともない。

「宝くじ」という字をよく見ると「空くじ」にも見える。当たらないのは、そういう目で見ているからか。そういえばこの二つの文字、字画までも同じであることが許せんと、二人で券に八つ当たりして憂さを晴らしている。

 (2007.06.30  毎日新聞「はがき随筆」掲載)

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