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2008年2月

2008年2月16日 (土)

「格差是正」

   岩国市  会 員   吉岡 賢一

 庭のクロガネモチの実が赤く熟してきた。大喜びのヒヨドリが出番をうかがっている。「高いところの剪定は危ないから、来年は低く丸坊主に切ったら」と妻が言う。

 
 脚立に上がるのも、庭木の剪定もまだまだ自信のある私に、年齢の自覚を促す。妻の愛情表現か、自信過剰な私への戒めか。どっちにしても「丸坊主にはできん。ヒヨの餌がなくなる」と反論する。

 それでなくとも住宅街は小鳥たちの餌が少ない。街なかに住み着いたヒヨと、山奥で豊富な餌にありつけるヒヨとの格差を少なくしてやらないとね。

 (2008.02.16 毎日新聞「はがき随筆」掲載)

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2008年2月 5日 (火)

「しつけの基本自らの家庭に」

    岩国市  会 員   横山 恵子

 以前、明治大学のマンドリン演奏会を聞いたことがある。染み入るような音色で、しばらくは余韻に浸っていた。後日、そのなかの男子学生が高熱を押して弾いたと聞き、胸が熱くなった。

 ところが先日、同じ明大で応援団リーダー部に所属していた男子学生が上級生部員からいじめや暴行を受け、心的外傷後ストレス障害となり、昨年7月に自殺していたことをニュースで聞き、言葉がなかった。子供を持つ親として涙を禁じえなかった。

 私たちも小学校の頃、いじめがあった。しかし、弱いものいじめは最低の人間のすることと教えられていた。加害者の学生たちは「わが身をつねって人の痛みを知る」という言葉を知らないのだろうか。何のために大学にはいったのか。

 今は情報があふれ、子育ては難しい時代だ。しかし、しつけの基本は家庭にあると思う。支えあい、ぬくもりのある家庭なら子供は成長しても親を悲しませるようなことはしないはずだ。

 男子学生の冥福を祈るとともに、こんな悲劇が二度と起らないことを願う。
       (2008.02.05 朝日新聞「声」掲載)

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