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2008年10月 7日 (火)

「結婚の条件は性格より生活」

         岩国市  会 員   吉岡 賢一

 田中内閣による日本列島改造論が沸騰する前年、私の結婚話が持ち上がった。勤務先は地元大手企業、給料は人並・年相応。住まいは二年前新築した。しかしローンに追われる貧乏所帯。

 先方は、山あいの小さな集落ながら酒、米・食料品・雑貨、何でもありの小さなスーパー経営。日々現金収入のある、どちらかといえば裕福な家庭、しかも一人娘。父親は明らかに反対表明。それでも彼女の意志の固さに屈して、最終的に何とか了承となった。

 理由その1、勤務先が大企業で収入が安定している。 その2、ローンはあるものの、住居が新築である。 その3、競輪・競馬・競艇など、勝負事はしないと約束したことなどなど。

 先行き不透明な経済状態の中で、娘を結婚させる父親にとって相手の条件は安定した収入による生活力の有無が最優先らしかった。人間性や人柄などは、義父にとってはおまけみたいなものだったのだろう。しかし2人にとってはおまけが全てであり、それで結ばれたような2人だった。あれから37年、今も夫婦は続いている。
     (2008.10.07 朝日新聞「声」欄掲載)

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