「三瓶山で恒例の夏のキャンプ」
岩国市 会 員 山本 一
山歩きが好きで、独身の頃は一人で、朝の一番列車に乗り最終列車で帰宅した。日帰りの限界が島根県の三瓶山だったこともあり、何度となく出かけた。
1泊で友人数人と登ったこともある。その中に妻が含まれていたが、その時は結婚するなどと思ってもいなかった。3年後に妻と付き合いはじめ、撮影したままになっていた白黒の写真を自分で現像して、暗に心を込めて渡した。
結婚して2ヵ月後に妻と登った。定の松側から男三瓶山頂に向って歩いたが、妻がいつになく苦しそうでひっきりなしに休む。帰宅してから妻が病院に行くと「おめでたです」と医者に告げられびっくり仰天した。
この長女が5歳、次女が1歳の時、キャンプ道具一式を買い込み、三瓶山の北の原でキャンプをした。この日は風雨が強くおまけに次女が高熱を出し不安な一夜を過ごした。その後、家族恒例の夏のキャンプは行き先の殆どが北の原キャンプ場だった。
4月に結婚40周年を迎えた。長女が高校1年の時を最後に行っていない三瓶山。今年は妻と二人でふもとから眺めよう。
(2009.06.26 朝日新聞「声」掲載)
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