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2009年7月30日 (木)

「人一倍の汗かき」

    岩国市  会 員   山本 一

 入社間もないころの現場実習の時だった。上司たちの目が、一人だけ汗でずぶぬれになった私の作業服に注がれる。「よく働く男だ」と、そんな目で見られていたらしい。 

 東京勤務では、真夏でもスーツにネクタイで、職場に着くとぬれネズミになっていた。急いで着ているものを脱いで、机の周りに広げる。出勤者が増えるころには不思議と乾いた。

 この作業のために、私は人一倍早く出勤した。この時も「いつも早く出勤してまじめな男だ」と周囲の人は思ったらしい。 会社時代の汗にまつわる面はゆい思い出である。
  (
2009.07.30 毎日新聞「はがき随筆;特集『汗』」掲載)

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