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2017年1月18日 (水)

冬を耐える梅に希望

   岩国市   会 員   吉岡 賢一 

 妻の実家にある小さな梅林は、手入れを怠らなければ、毎年50~60の梅の実を収穫できる。その実は梅干しとなり、毎朝の食事に欠かさず添えられる。また芳醇な手製の梅酒となって、晩酌を楽しませてくれる。
 その梅林は今、小寒から大寒に向かう厳しい北風に耐え、霜に耐え、雪に耐えて、つぼみを少しずつ膨らませて、花ほころぶ春に備えている。それはまさに、受験生か志望校を目指して最後の追い込みに入った姿に似ている。
 そして「耐雪梅花麗」を座右の銘とする元広島東洋カープの黒田博樹さんの存在の大きさが、改めて胸に迫ってくる。25年ぶりのリーグ優勝をもたらしてくれたあの黒田さんでさえ、耐えに耐えて花開く時節を待つ時代があったという。
 人間誰しも耐えなければならない試練が、一度や二度は必ずやってくる。そんなとき「雪に耐えて咲く梅の花の麗しさ」に思いを寄せ、希望を持って日々を過ごせるのは、幸せなことなのだろう。 
 

    (2017.01.18 中国新聞「広場」掲載)

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