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2017年5月14日 (日)

満開のエビネランに亡夫思う

岩国市  会 員   横山 恵子

庭のエビネランがかれんな花を咲かせている。亡夫が下関市で小学校教師をしていた時、教え子の親から頂いた。以来37年。鉢植えのエビネランとともに5回引っ越し、故郷の近くに落ち着いた時、ツツジの根元に植えた。安住の地を得て株が増え、何人かに株分けした。

夫が亡くなって3年、先月29日の命日に合わせるかのように満開となった。見ていると、下関で過ごした8年がよみがえる。夫は同僚や教え子たちを連れ、毎月一度は市内の竜王山に登っていた。新婚の私は、お弁当や日々の食卓の献立に頭を悩ませた。3人の息子に恵まれ、イクメンの夫に助けられた。

 そんな思い出話ももはや夫とは出来ない。せめてもと仏壇にエビネランを供えた。あの世から眺めているだろうか。

2017.05.14 朝日新聞「声」掲載)

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