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2018年1月

2018年1月30日 (火)

48年ぶりの和服

  岩国市  会 員   山本 一 

 「和服にしたら」という妻の勧めに従い、元旦、四苦八苦して着替える。動きにくいし、今ひとつシャキッとしない。丈が長いのは私の背が3㌢縮んだのが原因だ。48年前に妻の両親から贈られたもので、最初の正月に着てから以後一度も記憶がない。時代の変化もあるが、私も着るのを躊躇した気がする。長男長女の結婚で双方の親の気持ちが複雑に交錯。私たちは常に親の感情を斟酌した。
 いま、4人すべての介護を終わり、親との葛藤も終わった。着替えたら早速、我が家にある妻の両親の仏壇に手を合わせた。背中に妻の思いを感じながら。
    (2018.01.30 毎日新聞「はがき随筆」掲載)

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2018年1月22日 (月)

言葉の力

 

    岩国市  会 員   横山恵子  

 昨年12月に母を亡くした。慌ただしく過ぎた通夜、葬儀。喪中はがきを出すには遅すぎると思っているうちに年が明けた。  
 四十九日法要を終え、改めて母の91年の人生を思う。天寿を全うしたのだからと自分に言い聞かせる日々。  
 息子の「(昨年)11月、おばあちゃんから、お母さんを助けてやりんさいよと言われた。それが僕への遺言と思う」との言葉に涙がにじむ。  姪の3歳の子が「ひいばあは、ひいじいに会えて喜んでるよ」と言ったと聞き、心が明るくなった。今ごろ、第二の新婚生活を楽しんでいるだろうか。
       (2018.01.22 毎日新聞「はがき随筆」掲載)

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2018年1月20日 (土)

ちゃちゃ丸

    岩国市  会 員   稲本 康代

 広島に住む娘がプードル犬を飼い始めた。5カ月の雄で、ちゃちゃ丸と名付けられた。
 正月に我が家に連れて帰ったが、私にとっては驚きの連続。犬ではない。完全に家族の一員である。常に娘にまとわりついて、また、娘も立っても座っても抱っこしている。孫はペロペロと顔をなめられながらも、うれしそうに一緒に遊んでいる。2人の姿が見えないとキャンキャン鳴いて、うるさい! 
 正月が終わり、日常生活に戻った今日このごろ、シッポを振って私を見上げたちゃちゃ丸の顔をしきりに思い出す。
 会いに行こう……かな。

   (2018.01.20 毎日新聞「はがき随筆」掲載)

 

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2018年1月16日 (火)

神の声 

       岩国市  会 員   吉岡 賢一

 

 ありがたいのかどうなのか、やや複雑な思いで「後期高齢者」の指定を受けた。あれから1年過ぎた今も、自ら健康優良老人を名乗るだけあって、一般検診や血液検査、がん検診など、検査項目すべて特に異常なし。
 
 「ほらね、この通り」と自分の手柄のように報告した。だが待てよ。朝はおかゆとみそ汁に自家製梅干し。夕飯は玉ねぎワインと酢をたっぷりの大根おろしの前菜を欠かさない。そんな用心深い食事管理を毎日するのはカミさんじゃないか。そのお陰だと、胸の中で手を合わす。
 
 「メタボだけは自己管理よ」と厳しい声が耳を刺す。

 

  (2018.01.15 毎日新聞「はがき随筆」掲載)

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2018年1月10日 (水)

胸躍る2軍キャンプ

   岩国市   会 員   吉岡賢一

  岩国市の新球場で広島東洋カープの2軍キャンプを実施するという。思いがけないお年玉をもらった気分で、「こいつぁ春から縁起がいいわい」と悦に入っている。
 2軍の春季キャンプ第1クールの2月1~3日を、 「キズナスタジアム」で行うという。早速、友達にも声を掛けてカレンダーに書き込んでおいた。
 キズナスタジアムは、国が米軍と市民の共同施設として整備、昨年11月にオープンしたばかりで、どのような施設なのか興味津々。そして、グラウンドを駆け回る選手のユニホーム姿に今から胸を躍らせている。
 ありがたいことに、岩国市には由宇球場というカープの2軍練習場がある。2軍公式戦も行われ、注目の選手に近くで声を掛けることもできる。
 今年は大型選手の入団で、由宇球場は熱く燃えるに違いない。球春に胸躍る春季キャンプの岩国実施は、野球ファンに限らず楽しみなイベントだ。粋な計らいに拍手を送りたい。 

    (2018.01.10 中国新聞「広場」掲載)

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2018年1月 8日 (月)

「その日始め」心掛け

   岩国市   会 員   片山清勝

 仕事始めの記事を読みながら、それに縁のなかった職場時代を思い出した。30代半ばくらいまで、化学製品の製造プラントで3交代勤務をしていた。連続して安定・安全運転をすることが毎日の仕事で、仕事始めなどという区切りはなかった。
 プラント運転ではちょっとした油断は事故や災害につながる。毎日の運転や安全についての始業前ミーティングが重要な仕事始めだったと思い当たる。
 年末年始の勤務によっては、タワーの頂上から瀬戸内海に昇る初日の出に何か手を合わせた。思い返せば、ぜいたくな経験をしていた。
 昔、農村では田畑へのくわ入れ、山村では木の切り始め、漁村では舟の乗り始め、商家では初売りや初荷を仕事始めとしたとある。
 現在は官庁、企業とも職員を集め、幹部の訓話が一般的となっている。それに比べると、昔の仕事始めはそれらしい実感が湧く。
 今年からは毎朝、「その日始め」を実行したい。平穏に過ごせることを実践し、人に迷惑を掛けないように心掛けたい。 

     (2018.01.08 中国新聞「広場」掲載)

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