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2018年2月 2日 (金)

自由なこころ

岩国市   会 員   上田 孝   

 最近、髪が薄くなってきたので、散髪はカミさんにやってもらっている。臨時の床屋と客はノーベル文学賞のカズオ・イシグロのような形を目指していて、出来栄えにはほぼ満足している。
 ところがである。朝は前髪を垂らすように櫛を入れているのに昼や夕方に鏡を見ると、ほとんどの場合七三分けに戻っている。現役時代に長年つけた癖が髪の毛を形状記憶にしてしまったのだろうか。サラリーマン時代の「常識的な身だしなみ」の象徴のようで何だか面白くない。髪形は解放されないままとしても、せめて心は自由な作家のようにありたいと思う。
   (2018.02.02 毎日新聞「はがき随筆」掲載)

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