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2018年6月24日 (日)

妄 想

        岩国市  会 員   稲本 康代

 梅雨の晴れ間に裏山を散策していると、草が生い茂った中にササユリが1輪咲いている。じっと見つめていると「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」。思わずこの言葉が出た。細くしなやかな茎につく百合の花が風を受けて揺れるさまは美しい女性が楚々と歩く姿を連想するとネットに書いてある。
 (あ~私には無理、到底、まねできないなぁ)とつぶやきながら、でも一瞬(私は花なら何だろうかな)という思いが頭をよぎった。いやいや、考えるのはよそう。打ち消して庭に出ると、鉢植えのサボテンが笑ったように見えた。
   (2018.06.24 毎日新聞「はがき随筆」掲載)

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