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2018年6月 8日 (金)

男性料理教室

   岩国市   会 員   吉岡賢一

 地元の男性料理教室に通うようになって2年が過ぎた。3年目に入ったといっても、ベテランぞろいの中ではまだまだ駆け出し。右往左往することがまだ多い。       
 食生活改善推進協議会の女性会員から優しくも厳しい指導を受けてきた。おかげで、半月切りやいちょう切り、みじん切りなどの包丁さばきが多少なりとも身に付いた・・・と思う。
 しかし、この教室で得た最大の収穫は他にある。世の中の全てに対し、改めて感謝の意識が芽生えたことである。 
 
小皿に載るわずかな料理でさえ、食材の一つ一つに生産、流通、販売と多くの人が関わっている。主婦はそれらを買う・洗う・切る・煮る・味付けする。料理はどれだけの手間をかけ神経を使う大変な仕事だったのかと感じ入る。
 私も何も気付かないほど鈍感ではなかったが、夫婦の役割分担として至極当然なこととしてきた。「こりゃうまいね」と褒めて食べていればいいという思い上がりがあった。深い感謝とまでは至らなかった。
 男性料理教室は、料理の腕を上げることが目的ではある。だが、神髄はそれ以上に妻に感謝して、率先して台所に立つことだと悟った。「私食べる人」を決め込んではいられない。
 料理することは認知症予防や健康維持の良薬でもある。夫婦の健康寿命延長を目指して、邪魔をしない程度に台所に立とう。
  「男子厨房に入らず」と厳しかった明治生まれの母はとっくにいない。

       (2018.06.08 中国新聞セレクト「ひといき」掲載)

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