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2019年2月26日 (火)

 仲間がいる

      岩国市  会 員   安西 詩代

 見上げると、あちこちから集ってきた数十羽のカラスの異様な声。グルグル回り、おのおのが何かを叫んでいる。  

近くの電柱の電線が輪になっている部分に1羽のカラスが足を挟まれて羽をバタバタさせている。その上段で2羽が心配そうに下を眺めている。空では集った仲間が「こうしたら良いよ」「頑張れ!」と言って飛び回っている。 

折しも競泳の選手の病気発表にいろいろな方面の方々の温かいエールが届いている。どこでも仲間がいる。そしてカラスは人に助けられ、鳴き声を残して青空に消えた。 

 (2019.02.26 毎日新聞「はがき随筆」掲載)

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