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2019年3月23日 (土)

亡き母の味思い出す

   岩国市   会 員   横山恵子

 先日、近所の人に手作りこんにゃくを差し上げたら「あんたのお母さんによくいただきました。こんにゃくを見ると思い出すわ」と言ってくれた。
 叔母から毎年コンニャク芋をもらうので、母は生前手作りしては知人にあげていた。晩年の20年余り、私とは同居していた。母が作るのをそばで見て、覚えたのは幸せだった。
 始めて1人で作った時、少し硬かったが、「初めてにしては上出来よ」と言ってくれた。すし、シソジュース、かしわ餅なども教えてもらった。すしは亡くなった父の好物だったので、母はよく作っていた。その味には到底かなわない。
 親類に「おばさんの岩国ずしの味は忘れられんよ」と言われる。あの世で母も喜んでいるだろう。
 ノートに母のレシピを書き留めて居たのでそれを見て作り、「おふくろの味」を思い出している。私が働いていた時、両親には随分支えてもらった。母が亡くなって1年余り。思い出すと目頭が熱くなる。
   (2019.03.23  中国新聞「広場」掲載)

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